BlueLunchboxのブログ

日本人のルーツ

日本人はどこから来たのか、というテーマで

当時を再現し、台湾から丸木舟で与那国島へたどり着いた

というニュースがあった。

プロジェクトの始まりから6年を費やしたという。

関係者の努力が実を結んだすばらしい成果だと思う。

 

それでも、

どうしても「行けるはずだとわかって」いたからできたんじゃないかな、

現代だから可能な様々なサポートがあったからできたんじゃないかな、

っていう思いがよぎってしまう。

 

3万年前の先祖の中にははるか遠くかすかに見える島影をめざそう

という冒険心に満ちた方もいたと思う。

でも、その勇者を送り出した台湾の人たちは、

勇ましく出港したその開拓者がその後どうなったか知るすべは

なかったんじゃないかな。

漕ぎだした勇者たちは、見事与那国島にたどり着いた人もいたのだろう

とは思うが、たどり着けず、その後の安否も不明の方もいたであろう。

うまくたどり着けた先人がその後台湾に戻ってそのノウハウを

台湾の人に伝えられれば、その後を追ってある程度まとまった人数が

与那国島に移住できるのだと思うが、

たどり着いた人はその報告を台湾の人に伝えることは

できなかったのではないか(黒潮の流れに逆らって台湾にたどりつくって

与那国島どころの大変さじゃないような。)と思うし、

台湾から送り出した人たちが、出かけたっきり音沙汰ない人を追って、

続けとばかりに海に向かって漕ぎ出したのだろうか??

 

例えばこれを現代に当てはめてみる。

人類はロケットを作り出して宇宙空間へ飛び出すことに成功した。

もしかしたらこのロケットを使えば、

地球に似て人類が住むことができる星にたどりつけるかもしれない。

…って思って、今なに不自由なく暮らせている地球を飛び出して、

たどり着けるかどうか、たどり着いた先で生き延びることが

できるかどうかわからない星を目指して

ロケットで飛び立てるものだろうか。

 

自分だったらやめとくかな。