ＮＨＫのバラエティ番組で「なぜ鏡は左右逆に見える？」
「なぜ上下は逆にならない？」というテーマを取り上げていた。
自分もこういう話は大好きで、この鏡の謎もちょっと調べたりしたことが
あるので、興味深く見入った。
答えは「分からない」と紹介されていた。いいのか！？笑
「なぜ左右逆に見える？」という質問になっているが、
番組の中で解説されていたとおり、鏡に映った像は左右が逆に
なっているのではなく、前後の向きが逆、奥行きが反転されて
映っているのだ。
そして、「左右」とは見る方向によって変わる。
前後に逆方向から見ると右と左は逆になる。
右手を振りながら鏡に映った自分を見て、振っているのは
右手だと感じる人、左手だと感じる人のどちらもいる、と
心理学の観点からも紹介されていた。
鏡に映っているのを自分とは別人格の他人のようにとらえると
人の体の構造上、振っているのは左手に思えるし、
鏡に映っているのは右手を振ってる自分だととらえると、
振っているのは自分の感覚からして右手、と思えることになる。
車のバックミラーに映った後ろの車が右ウインカーを出しているのは
なぜちゃんと右ウインカーが出ているように見えるか、という例も
出されていて、「鏡に映っても左右逆に見えないこともある」みたいに
省略されて紹介されていたが、
例えばバックミラーを使わずに自分が後ろを振り返って
それを見ると、後ろを振り返ったところで前後の向きが変わるので、
後ろの車の右ウインカーは自分の左側に見える。
それを前を向いてバックミラーで映すとまたさらに前後の向きが変わって
元の向きと同じになるので、右ウインカーは右側に見える。
番組であそこまで説明したら「分からない」という結論じゃなくても
よかったような気がするが、自分のようにここで結論が出たような気に
なるのではなく、各分野の専門家がもっと突き詰めていくと
恐らく「分からない」問題なのだろう。
それとは全然違う話だが、人の顔は微妙に左右対称ではないので、
普段鏡に映る自分の顔を見慣れているもんだから、
たまに写真で撮った自分の顔を見るとちょっと違和感があったりする。
こういう話って楽しい。
