赴任先でスーパーに入ったら、クジラの肉が安くなっていた。
クジラの肉は前にも買ったことがあって、
フライパンでそのまま焼いてみたら、
食べ応えはあったものの、ちょっとクセがあったのと、
火が通りづらいのか、ちょっと硬かった。
今回はクジラの肉を見てふと思った。
これこそ唐揚げにしたらいけるんじゃないか??
さっそく買って単身寮で唐揚げ。
下味をつける調味料は単身寮には大したものはないので、
いつもの麺つゆ。
それと、ちょっとクセがあったのを思い出して、
チューブのショウガとニンニクも入れてみた。
片栗粉と小麦粉はこの間から常備し始めたばかりだ。
もやしのときの敗因だった油ハネもあまり気にならず、
おとなしいクジラたちだった。
できあがり。唐揚げって火を通す時間が短くて済むのがいいな。
いただきます。
・・・うまい!よかったー!
味も良かったし、柔らかくなってて予想以上のできだった。
小学生のころ学校の給食で「クジラのオーロラ焼き」
みたいな名前のメニューがあった。
その後、商業捕鯨禁止みたいな流れになって
クジラの肉を食べる機会はなくなり、
幻の味になったとばかり思っていたが、
その「クジラのオーロラ焼き」、
なんとなくこの唐揚げみたいな味だったような気がする。
スーパーでクジラを見たときに唐揚げを思いついた自分にも
ささやかな成長を感じたが、それだけでなく
思いがけず懐かしい味(のような味)に再会できて嬉しかった。