ILC、国際リニアコライダーの施設建設を
日本に誘致しようという動きがある。
壮大な実験施設で、光の速度近くまで加速させた原子同士を
ぶつける実験をするのだそうだ。
それは宇宙誕生のころの状態を再現することになるのだそうで、
宇宙誕生の謎に迫ることができるのだという。
壮大だ。
それで現在人類が直面する様々な問題がすぐさま解決できるというもの
ではなさそうで、原子同士をぶつけてみよう、もしかしたら
なにかわかるのかもしれない、っていうことに途方もなく莫大なお金を
つぎ込もうというのもすごいが、ほんとに、そうやって原子同士をぶつけて、
いったい何が起こるんだろう。
ちゃんと人類がコントロールできる現象だけが起こるんだろうか。
宇宙誕生の状態を再現しようとして、
想像もつかない大変なことが起きたりしないのかな。
例えば極端な話、ほんとに宇宙ができちゃう、とか。
福島の原発事故や、大震災以外でも世界で原発事故が起きたことがある。
ひとたびそんな大惨事が起きてしまうと原発は悪者になり、
なぜ建設の時にそういうことが想定できなかったのか、と非難される。
建設の時はいい話ばかりして、お金ばらまいて、住民をだましたのか、みたいな。
ILCで、もし、もし何かしら事故が起きて、人類がコントロール不可能な、
これまで経験したことがないような恐ろしい事故が起きてしまったら、
なんて、考えすぎかな。
あんな大事故が起こるなんて、発電所建設の時に想定しても
やっぱり「考えすぎ」って言われたんじゃないかな。