去年、今年とサンマは不漁が続いているそうだ。
それが、赴任先近くの漁港ではここ何日か水揚げが好調で、
昨日現在では去年の水揚げを上回った、とニュースでやっていた。
たまたま週のなかばなのに冷蔵庫の中の食材が少なくなっていたので、
取れたてのサンマ、スーパーで売ってるかな、と思って、
仕事帰りにてくてくとスーパーまで歩いてみた。
あった。「生サンマ」。1匹128円。サイズはそんなに大きくないけど。
1匹だけ取ってレジに行く途中、大根おろし!?と思って、
野菜コーナーで1個だけ売れ残ってた2分の1カットの大根を買った。
買ったはいいけど大根おろしを作る「おろし金」がない。
サンマと大根だけ入ったレジ袋を下げたまま、
スーパーのすぐ隣にある100円ショップに入った。
ちゃんとしたやつを買えばいいんだけど、
あまり大きなのを買っても置き場所に困るし、
そんなしょっちゅう大根おろし作るわけでもないので、
ニンニクをおろす用の小さなやつを買った。
ところで、その100円ショップのキッチンコーナーで、
やっぱり自分もいくらか調理道具を使うようになって、
最初の頃より見る目が変わっていた。
こういう形のフライパンだと炒めながら食材をひっくり返しやすそうだな、とか、
金属製のお玉もあれば、チャーハン作るときにお玉の底で食材を
フライパンに押し付けやすそうだな、とか。
さて、単身寮に戻ってサンマ焼きに取りかかる。
できれば焼き立てホヤホヤを食べたいので、最初は大根おろし作りから。
やっぱり小さいおろし金なのでなかなかはかどらなくてずいぶん時間がかかり、
それも、やたらとキメの細かい大根おろしになってしまった。
次、いよいよサンマ。
売ってるままの形だと小さいフライパンに入らないので、
真ん中からドンと半分に切ってフライパンに投入。フタをしてそのまま。
しばらくしたらひっくり返してまた焼いてできあがり。簡単だ。
いただきま~す!大漁おめでとう~!
おいしい!
もちろん、年中売ってる解凍サンマもおいしいとは思うけど、
もしかしたらちょっと一瞬、解凍じゃない生サンマならではの風味がわかったかも。
自分はサンマを食べるとき、たいてい内臓までいただく。
小骨も気にしないで食べる。
なので、食べ終わるとイラストで描かれるみたいに、頭と背骨と尻尾だけが残る。
でもだいぶ前、10~20年ぐらい前に海沿いの方から聞いた話だと、
漁師さんたちは内臓は食べないらしい。
海の汚染具合を目の当たりにしているので、内臓は食べないのだと言う。
最近言われているプラスチックごみがまだ大きく取り上げられていない頃の話だ。
言われてみれば気にはなるけど、この際、気にしないで
おいしくいただくことにしよう。
ここ数日サンマが好調といっても、不漁だった去年をようやく上回った、
ということで、豊漁というわけじゃなさそうだ。
今後も好調が続くかどうかは不透明、とも言われている。
新鮮なところをおいしくいただけてよかった。