自分は読書をする習慣とかがないので、
宿題でもないのに詩を読むなんてこともないのだけど、
これまでに心を動かされる詩人が2人いた。
ひとりは宮沢賢治。
小学校のときの教科書にも出てきたぐらいなので、
作品もいくつか読んだことがあるけど、
代表作である「雨ニモマケズ」などやはり印象深い。
詩の中で語られている崇高な、実直な人物像にも
子供心に素晴らしいな、と思わされたものだし、
詩の構成も、冒頭から主語がないままその人物像が語られて、
一番最後になってから「そういう者に私はなりたい」とくる。
すばらしい。
もうひとりは、高木恭造という人だ。
宮沢賢治と比べるとそこまで有名ではないようだけど、
「津軽弁の詩人」と呼ばれているらしい。
どんなきっかけで知ったのかは忘れてしまったし、
作品もひとつしか読んだことはないんだけど、
それが「陽(シ)コあだネ村」(陽が当らない村)という詩だ。
http://www.misatosys.com/OT/ottk.html
ある程度でも津軽弁が理解できて、津軽の土地柄を知っていないと
伝わらないのかもしれないけど、
この、よそ者の論評など寄せ付けないような圧倒的貧乏臭さ!
強烈で忘れられない。