BlueLunchboxのブログ

番外編・連帯責任(1)

チームに事件が起きた。

 

先月下旬の土曜日に大会があって、ケガと発熱で主力メンバーが2人離脱のところ

よくがんばって、やれやれ、おつかれさま・・ってことで会場の2階で集まって

最後のミーティング。

自分からのほか、顧問の先生方からも1人ずつコメントをもらったら、

この日ずっと2階の応援部隊といっしょにいた女の副顧問から次の発言。

・ 2年生で「不要物」を持ってきて使っている人がいた。

・ 連帯責任だ。学校に報告する。なにかの処分がある。

・ 月曜日に部集会をする。

自分も、激戦でヘトヘトの3年生も新任の男の顧問も、なにがなんだかわからないまま

あいさつをして解散。

 

週があけた月曜日の夜までにメンバーの家の人を通じて情報収集。

何があったのか、部集会でどうなったか、メンバーの様子はどうか・・

メンバーの様子として「大会の日は家に帰ってきてからずっと泣いていた」

「珍しく怒っていた」「聞いてもあまり話してくれない」・・など。

これはまずい。

そりゃそうだ。なぜ連帯責任を負わされるのかさっぱりわからない。

3年生は2年生の所持品を管理する義務があったわけじゃないから責任も過失もない。

でも副顧問から悪者扱いされてしまって3年生にはやりばのない怒り、不信感で

チームの雰囲気は一変してしまった。

おれサマがここまで作り上げてきたチームになんてことしてくれるんだ。

 

翌日の火曜日に男の顧問から連絡があった。

当事者(「犯人」と言いたいところだけど教育上よくないだろうから「当事者」)

は2人で名前も教えられた。

不要物とは整髪料や化粧品のようなものとのこと。あきれた。

処分は明日以降、学校で決定されるとのことだが、部活停止かボランティア活動

とのこと。

部活停止って3年生には最後になる大会が3週間後なのだ。

今月は連休や学校行事で練習量が減っていてその影響が今日も見えたメンバーも

いたので、これ以上練習ができなくなるなんて冗談じゃない。

その日の夜もメンバーの家の人から情報収集。

今日の部集会では当事者2人に全く反省の色が見られず、

ますます3年生の怒りが増すことになったようだ。

2人の当事者のうち片方は家の人の連絡先がわかっているのでメールを送ってみた。

学校から家の人には連絡がいってないようだったけど、

みんな迷惑をかけられてチームがめちゃくちゃになっています、

そちらから学校に連絡してもらえませんか、と。

親としてもつらいところだ。恐らく親も不要物を持っていったことは知らない。

自分もそうだったけど、親が思うように子は育ってくれない。

家にいるときの顔と学校での顔は違うのだ。

もう1人のほうは家の人の連絡先がわからなくて連絡できなかった。

女の副顧問は連絡先がわからなかったし自分から直接意見しても

そこでもみ消されることになるので男の顧問へメールで自分の考えを伝えたが、

なにしろ反応が悪い。これまでもだったけど。

この先生、この4月に赴任してきて20歳代半ばぐらいなのだが、

学校の先生という肩書きを外すと自分から見ればまだまだ人生経験が浅い若者だ。

今回の大会でもケガをしていたメンバーに大事を取って棄権するよう話そうと、

あわただしく準備している時間に話し始めて、

それがまどろっこしくてしどろもどろになりながら話している。

見かねて途中から代わったけど。

メンタルもきついと思うけど、しっかり頼むぜ、先生。

                            (つづく)