練習試合とか定期リーグ戦とか部内リーグなんかを、
特に女子ではやりたがらない傾向がある。
試合で思ったようなプレーができないことにストレスを感じたり
負けるのがいやだから、っていうことなんだろう。
気持ちはわかるけど、それで大会本番で勝てるかというとそう簡単ではない。
練習試合で思いどおりのプレーができなかったり負けたとしても、
いつの間にか試合慣れしていって、
大会本番では少なくとも大会だっていうだけでドキドキしたり
頭の中が真っ白になっちゃったりすることは少なくなる。
それは普段の技術練習だけでは身に付かないことだ。
練習試合って、コロナに例えるとワクチンみたいなものかもしれない。
注射刺されるのは痛いし、その後の副反応も当初の予想をはるかに上回るぐらい
具合が悪い。
ワクチンそのものが好きとか楽しいっていう人はいないんじゃないかと思うけど、
一応ワクチンをすることによって免疫ができてコロナにかかりにくくなることに
なっている。
コロナウイルスが充満してるのがわかってる部屋の中にこれから入ります、
って言われて、
事前にワクチン打ちますか?やらなくていいですか?
コロナにかかったら最悪死ぬこともあります、って言われたら
みんなワクチンやるんじゃないかな。
練習試合って大会の緊張感に対する免疫をつけるっていう役目もある。
いずれ大会に出なくてはならなくてそこでいいプレーをしたい、
できれば勝ちたいって思ったら免疫をつけるための練習試合は、
気が乗らなくてもやっておいたほうがいい。
部活や勉強なんかも含めて、あるいは学校活動だけじゃなく
子供のうちにやること全般は、全て社会に出るための練習だ。
社会に出たらいずれ自分がいやでもやらなきゃならないことに直面するし、
競争も絶えないし、思ったような展開にならないこともたくさんある。
そういったことに免疫をつけるために子供のうちにいろんなことを経験しておくのだ。
ま、それは大人になってからもその連続で、
はい、これで完成、ってことはないけど。