BlueLunchboxのブログ

442年ぶりの天体ショー

今日は朝から穏やかな天気だったのが、午後になって急に雨が降ってきた。

雨だけじゃなく風も強かったようだ。

夕方までには雨も風もおさまって、黒い雲は海のほうへ抜けていって、

空はまたきれいに晴れて、夜になると大きくて明るい満月が出てきた。

 

今日は皆既月食だった。

去年も一度皆既月食があって、今日と同じく単身寮の部屋の中から見ることができた。

そして、今日はその皆既月食中に月の裏側を天王星が通る

(つまり、天王星が月に隠される)のだという。

太陽、地球、月、天王星が一直線に並ぶ、っていうことだ。

この現象が442年ぶりらしい。

 

自分は小学生ぐらいの時に天体が好きで、「太陽系のなぞ」という子供向けの

漫画本を持っていた。

いま思えば漫画の画風もホント昭和っていう感じだったけど、

その内容に引き込まれて飽きずに何度も読んでいた。

 

それによると確か天王星は人類が初めて望遠鏡で発見した惑星で、

発見された後に計算された軌道と実際の軌道が合わないことから、

これはさらに外側に惑星があってその重力の影響を受けてるんじゃないか、

ってことで、計算結果と観測から海王星が発見されて、

そしたらその海王星の軌道も計算と合わないってことで、また計算して、

でも最初に手掛けた学者は亡くなってしまって、それを引き継いだ別の学者が

何日かおきに撮った空の写真を見比べて、その無数にある星の中から

動いている星を見つけて、それが冥王星だった、みたいな話だったと思う。

 

その漫画で、紙に何やら計算を書いているような学者の絵があって、

そんな遠くの惑星の軌道を計算するって、どれだけ難しくて長い式を書けば

そんなことわかるんだろうか、なんて思ったりした。

 

そういうわけで、天王星は確か肉眼じゃ見えない惑星だし、

こんな話題でもなければ普段はあんまりなじみがなくて、

それが442年ぶりって言われてもちょっとピンとこない。

自分が知る由もない宇宙全域のどこかで、何百年ぶり、何億年ぶり、今回限り!?の

現象ってきっと恐ろしくたくさん起きているに違いない。

 

そうなると月食ってなんだか身近に感じるな。

まるですぐそこで起きているようだ。

400年ぶりじゃなくても月食の晩がきれいに晴れただけでラッキーだよ。

時間もちょうどよくて、神秘的できれいな月食だった。