自宅と赴任先の間、片道2時間100kmのちょうど真ん中あたりに
「めがね橋」と呼ばれている鉄道用の橋がある。
めがね橋という名前の橋は全国あちこちにあるようで、
やはりここの橋も石造りのアーチ橋だ。
この上を列車が走るのだが、この橋、蒸気機関車が走っていたころに、
かの宮沢賢治がこの橋の上を走る蒸気機関車を橋の下から見上げて、
宇宙を走る列車、あの名作「銀河鉄道の夜」の構想を思いついたという
由緒ある橋だ。
もしかしたらその当時の橋そのままじゃなくて架け替えられているのかも
しれないけど、今も列車が走る。
金曜日の夜に赴任先から自宅へ戻るとき、
だいたい19時11分ごろにちょうどこの橋の上を列車が走る。
片道2時間のちょうど半分ぐらいなので、赴任先を18時11分ぐらいに出発すると、
この橋の下を19時11分ごろに通過して、その上を列車が走る。
もちろん、単身寮を時間どおりに出発できたとしても、
街を抜けるまで信号もあるし、走るスピードや交通量もいつも一定ではないから、
そうそう予定どおりにはいかない。
さらに、金曜日に仕事が終わってすぐに単身寮に戻って、
準備して18時11分ごろに出発ってちょっときつい。
だいたいはもうちょっと遅くなる。
今日は順調に仕事が終わって単身寮を出発したのは18時11分から2~3分遅れだった。
早い時間だったので交通量が多くて、
周りの車にちょっと急かされるような感じでずっと走った。
そしたら19時11分にはめがね橋の下には間に合わなかったものの、
ちょっと離れたところからめがね橋を見るような位置になって、
ちょうど列車が通るのが見えた。
ただそれだけ。笑
これに間に合わせようと飛ばして走るつもりは全くないけど、
こうやって年に1回あるかないかの偶然にたまたま合うことができた。