インターネット動画で「意識と無意識」について解説されているのを見て
興味深かった。
人の行動などは意識のもとに行われているのかと思いきや、
脳の働きを調べてみたところ実際の行動より意識は0.5秒ほど遅れているのだという。
ちょっと信じられない話だが、よく考えてみると思い当たるふしもある。
人の行動が全て意識によってコントロールされているかというと、
何かをしゃべるときに、頭の中で原稿を考えて発音の方法を思い出して
しゃべっているわけではない。
なんとなくちょっとしたイメージみたいなのがあれば勝手に言葉が出てくる感じだ。
何か物を取ったり歩いたりするときに「物を取ろう」「歩こう」と思って
やるわけではなく、体が勝手に動いているような感覚だ。
むしろ、普段何気なくやっている動作について意識してやってみようとすると
かえってやりづらいかもしれない。
こうして、人の行動が実はほとんど無意識で行われて、
それを意識で追認するような形になって、
その意識が記憶に結び付いて蓄積されて、
それが次の無意識の行動につながる経験値になっている、というところなんだろうな。
「意識的に」っていうのと「意図的に」っていうのがちょっと違って、
それぞれどのように人の行動に影響しているかも違うとは思うけど。
家を出てから「あれ?カギかけたっけか?」ってなることもあるけど、
戻ってみるとほとんどの場合はちゃんとカギがかかってたりする。
無意識でカギをかけるってこともないような気がするから、
その時点では意識してたけどそれを覚えてない、っていうだけなのかな。
そう考えると「意識」と「記憶」って関係が深そうだ。