BlueLunchboxのブログ

スキーの思い出

自宅の市内にある小さなスキー場が先月末に55年間の歴史に幕を閉じて

営業を終了したとのことだ。

街中から近くて、ほんと市民のスキー場っていう感じだった。

自分も雪国らしく小さいころからスキーをやる機会があって、

でもこの市内のスキー場にはあまり行かなかったな。

 

自分は冬場に運動不足になるというので、

親はスキーをはじめスポーツとは無縁なんだけど、

さいころからよく親に連れられて列車でスキー場まで通っていた。

そこでスキー教室に入れられて、冬の休日というとそうやって

いつもスキーをやっていた。

 

ただ、自分も元々運動が好きではなかったので、

その毎週のスキーもあまり乗り気ではなった。

寒いし高いところは怖いし、手袋やウェアもその当時だから染みてぬれてきたり、

そのスキー場がまた小さい割にやたらと傾斜が急で、初心者向けではなかった。

そこにうまく滑れない止まれないわけだからとにかく怖かった。

最初のころは木製のスキー板に金属のエッジすらついていなくて、

30度の急斜面ではブレーキがかけられなくて

そのまま下に真っ逆さまに滑ってしまったり。

ほんと、ほんとに怖かった。

リフトもつくりが頼りなくて揺れて怖かったし、

早く回っているロープに自分でしがみついて上っていくロープトウ

(「ロープ塔」なのかな?)もつかむのが大変でバランスをとるのが難しくて

手袋が破けたり握力がなくなってきたりして大変だった。

 

でも自分はそれが「いやだ」「やりたくない」って言えない子供で、

やることになったらバカまじめにやるしか自分の選択肢にない子供だった。

それでもスキー教室でやってるうちに気付けば上達してて、

バッジテストに合格したりした。

 

中学校で転校することになったときにそれ以来スキーはやらなくなって、

20代前半のスキーブームのときに会社の旅行会みたいなので1回だけ行った。

そのころには小学生まで通ってたスキー場はもうなくなっていて、

その近くに新しくできていた、スキーブームの象徴みたいな

大きなリゾートスキー場だった。

コースがたくさんあって長くてゆるやかでリフトも大きくて

自分のイメージとだいぶ違った。

 

その後はまた全然やってなくて、

子供たちがスキーをやることになったときに自分もやらざるを得なくなって、

それでやってみたら意外とちゃんと滑れた。

子供たちの後ろを追いかけながら滑るのはとても楽しかった。

さいころ乗り気じゃないながらも続けていたのが役に立ってくれた。

 

その後、子供たちもスキーをやらなくなってからは自分もまた離れた。

スキーでターンするときの重心移動とかヒザの使い方とかって

ほかのスポーツでも必要な動きだったりする。

 

自宅近くのスキー場、子供たちともあまり行った場所ではないけど、

自分が育った街のひとつの歴史だったな。