ニュースで、県が皇族などの送迎用として約2,000万円するセンチュリーを買ったのは
違法という判決が出たというニュースを見た。
確かに高い。
皇族用っていっても実際に使った実績というのはほんのわずからしいし、
それ以外では議会の正副議長などの送迎に使っていたとも書かれている。
恐らく、皇族用というのは言い訳で、本音は自分たちが使いたいからっていうこと
なんじゃないか、というのも容易に想像できる。
記事の内容が判決の内容を忠実に伝えているのかどうかもわからないけど、
違法って何の法律に違反したんだろうか。
さすがに裁判の判決だから、ただ単にけしからんっていうだけじゃなくて
ちゃんと根拠があるんだとは思うけど。
自分もセンチュリーの実物って見たことあるし、
それはやっぱりどこかの偉い人が乗ってたんじゃないかと思う。
むしろセンチュリーってそういう人たち（役所の人だけでなく）が乗るために
作られてあるんじゃなかったかな。
確か、普通の人は買えないって聞いたこともある。
そのニュースに対するコメントで「クラウンとかレクサス、アルファードあたりで
十分」っていう意見もあったけど、レクサス買ってなんでそんな高いのが必要なのか
って言われてた知事もいた。
その一方で、そういう偉い人が乗る車って
軽自動車とかでいいかっていうと、それもないような気がする。
安全性とか品質とか「見栄」もある程度は大目に見られてきたんじゃないかな。
こういう判決が出ちゃうと、これまで過去にセンチュリー買ったことがある役所も
同じように違法っていうことになる。
それと、判決では県知事に全額損害賠償請求するように、ってなってて、
これはセンチュリーの購入を決めた最終責任者っていうことなんだと思うけど、
実際のところセンチュリーを買う事務手続きの書類って
たぶん知事のところまではいかなくて、もっと下の実務担当者のところで
処理されるんじゃないかと思うけど、その人たちの責任は問われていないようだ。
ちょうどその後に別なニュースで会計検査院の検査結果報告の内容が
「税金の無駄遣い」って報道されてたけど、そういうのも裁判沙汰になれば
知事個人が賠償責任を負うことになるんだろうか。
仮に知事が判決を受け入れて購入代金全額を損害賠償として県に払ったとすると、
県はその後、そのセンチュリーをただで引き続き使えるっていうことなんだろうか。
確かに2,000万は高すぎで、皇族の名を借りて上級階級ぶってその車を使ってた人たちは
納税者の感覚からかけ離れているとは思うけど、いろいろ難しい問題だなと思った。
